夕暮れの帰り道。足元は春の終わりを告げていた。
歩みをとめて黄昏る。
綿毛
5月も末というのに、まだ残っていたのね。
君たちは、いのちを繋ぐために、いのちを拡げるために、風に身をまかせて、どこまで旅をするのかな。
未来への希望があふれているね。
ハルジオン
ひっそりと咲く姿に、自分を重ねあわせます。
君のことは忘れないよ。今でも遠くから見守っているよ。
春の終わりに咲く花…。
過ぎ去ったあの頃の思い出がよみがえります。
目立つことはなかったけれど、ずっと君のことを思い続けているよ。
シロツメクサ
覚えているかい。四葉のクローバーを探したあの日のことを。
希望を探して、未来を信じていたね。
まだ小さかった君は、その小さな胸に、たくさんの思いを背負っていたね。
もう大丈夫。大丈夫だよ。
思い描いていた希望も未来をも超えて、今を精一杯に生きているよ。