上を向いて 歩こう
涙がこぼれないように
思い出す 春の日
一人ぼっちの夜…。
1985年8月12日
当時私は9歳、小学2年生でした。
18時12分
日本航空123便は羽田空港から大阪・伊丹空港に向けて離陸。
18時25分
「ドーン」という音と共に異常事態発生。操縦不能。
18時56分
群馬県多野郡上野村御巣鷹の尾根に墜落した。
乗客509人、乗組員15人、計524人
520人が死亡。乗客4名が重傷を負った。
犠牲者の中には
私も好きだった坂本九さんも。
私の母校は遺体安置所に使用されました。
衝撃的な事故でした。
私は飛行機に恐怖を覚えました。
あの日、
事故を知った朝のテレビ映像を
忘れることはできません。
事故の原因は、当時の運輸省航空事故調査委員会が1987年に事故調査報告書を公表しています。
真実は諸説あるようです。
私には書くことはできません。
大人になって1度、慰霊の登山を行いました。
機体の異常事態が発生してから墜落までの30分。
その間に書かれた遺書。
どんな思いだったのか…。
その恐怖はどれほどのものだったか…。
その祈りはどれほどのものだったか…。
524人にはそれぞれの人生がありました…。
それぞれに物語があり、家族や友人がいました…。
当時のことを想像し胸が詰まる思い。
いろんな思いが交錯し
私の目から涙があふれだします。
遺族の方々は、事故の真相を求めていました。
きっと今でも真実はわからないのかもしれません。
事故から36年。
事故を知らない世代の方が多くなってしまいました。
毎年訪れる8月12日。
また、あの日の事を思い出し涙します。
上(空)を向いて。
御巣鷹の尾根に祈りを捧げます。
上を向いて 歩こう
涙がこぼれないように
思い出す 春の日
一人ぼっちの夜…。